【新唐人2014年11月27日】山東省濰坊(いぼう)市の村民、丁漢忠(ちょうかんちゅう)さんは、去年9月、自宅が強制立ち退きに遭った際、10数人から暴行を受けました。命を守るため、鎌(かま)で正当防衛しましたが、その過程で2人が死亡し、今年7月の一審判決で死刑を言い渡されました。11月23日、山東省の人権活動家10数人が、連名で公開書簡を発表し、山東省高等裁判所に死刑判決を取り消すよう求めました。
23日、山東省の人権活動家、李向陽(りこうよう)、於新永(う しんえい)さんなど10数人が、ネットに山東省高等裁判所宛ての公開書簡を発表し、丁漢忠さんの行為は正当防衛で、死刑は重すぎる判決であると指摘しています。
24日、丁さんの息子、丁超(ちょうちょう)さんが新唐人に、事件の経過を述べました。
丁超さん
「2013年9月25日、村の共産党委員会が20人前後の無職の人たちを招集して、重機で我が家を取り壊しました。父が阻止しましたが、彼らは無視して、屋根を取り壊しました。私が写真を撮っていると、20人ほどの人が庭に入ってきて、父に暴力を加えました。私も彼らに倒されました」
彼らは父親の丁漢忠さんを庭に引きずり出して、シャベルなどで殴りました。丁さんは頭部を10センチ以上切られ、血が止まりませんでした。それでも彼らは「殺すのは簡単だ」と叫んでいたそうです。息子の丁超さんは何度も110番通報したものの、相手にされず、父親の丁漢忠さんがやむなく鎌を持ち上げ、抵抗しました。結果的に相手の2人が死亡しました。
北京の人権派弁護士 李靜林さん
「通常 強制立ち退きの場合、立ち退きをする側の力がはるかに強く、このような状況の下で、被害者には自らの生命と安全を守る権利があります。だから、当時の状況下で刃物を使っても、正当防衛に属します」
山東省の人権活動家たちは連名で公開書簡を発表し、裁判所に死刑判決を取り消すよう求め、法に基づく審理と公正な判決を下さないと、民心を失うばかりだと警告しています。
新唐人テレビがお伝えしました。
http://www.ntdtv.com/xtr/b5/2014/11/24/a1156475.html (中国語)
(翻訳/坂本 ナレーター/水田 映像編集/李)